何があったか

さつまいもの収穫が各地で進むこの時期、産地では「サツマイモ基腐病(もとぐされびょう)」を来年に持ち越さないための対策が呼びかけられています。熊本県は今年6月に情報を更新し、収穫後の畑の片付けや道具の洗浄まで、細かな注意点を示しています。

背景・なぜ大事か

基腐病は、カビの一種が原因の病気です。茎の根元が黒くなり、やがて葉が枯れ、土の中の芋まで腐ってしまいます。国内では2018年に南九州・沖縄で初めて確認され、その後、全国の多くの都道府県で発生が確認されています。熊本県でも2020年10月に確認されました。

農研機構(国の農業研究機関)は、対策の基本として「持ち込まない」「増やさない」「残さない」の3つを挙げています。特に収穫期に大切なのが「残さない」です。熊本県は主に次のような点を呼びかけています。

  • 病気の株は芋ごと畑の外に持ち出す(葉や土を落とさないように)
  • 早めに収穫し、茎や葉などの残りを速やかに片付ける
  • 残りは細かくして土にすき込み、分解を早める(11月下旬〜2月の寒い時期では効果が期待できない)
  • 使った長靴や機械、コンテナは、土や残りが付かないよう洗う

つまり、寒くなる前の今が、来年の畑を守る勝負どころというわけです。

お芋好きにとってどう関係するか

沖縄県によると、病気が出た芋が市場に出回ることはなく、仮に食べても問題はないとされています。店頭のお芋は安心して楽しんでください。

一方、家庭菜園でさつまいもを育てている方は、出どころのはっきりした健康な苗を使うことが、病気を広げないための第一歩です。おいしいお芋の裏側には、こうした地道な畑の管理があることも、知っておいてもらえるとうれしいです。

農家のひとこと

基腐病は産地にとっては大きな問題である。僕が生産している熊本県は、発生はするものの被害の拡大はそこまでない現状で、今後も引き続き防除の意識をもっていきたい。

また気温が変わってきたか、出てくる害虫も変わってきたので、柔軟に対応していく必要がありそう。

参考にした記事